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改善への取り組み

 海洋ごみ問題の解決には、法的な整備が必要でした。JEANによるロビー活動や、被害甚大地域からの訴えによって、2009年7月、超党派の議員立法「美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律」(略称:海岸漂着物処理推進法)」が制定されました。法律の制定は,改善にむけた大きな一歩です。ただしこの法律には、被害の大きな地域への公的支援や、民間との連携強化、民間活動への支援への配慮などが謳われていますが、その対象が、海底ごみや漂流ごみなどを含めた海洋ごみ全体ではなく、海岸に漂着するごみに限定されているため、まだ百点満点にはほど遠い状況です。

JEAN

改善にむけた成果

1991年 春 レジンペレットの環境への流出、漂着の発見と問題提起
⇒プラスチック工業連盟による調査と、漏出防止マニュアル作成へ(1993年)
1992年 春 環境庁(当時)のアースイヤー公認イベントに認定される
多摩東京移管百周年記念事業 多摩川クリーンエイドの企画運営
※多摩川全流域一斉清掃、ごみ調査、水質調査、地域リーダーの育成など
1993年 通産省(当時)の監修により「樹脂ペレット漏出防止マニュアル」が作成される
1994年 東京都の荒川下流域に荒川クリーンエイドとして多摩川クリーンエイドの手法を技術移転
その後、地域主体のNPO法人荒川クリーンエイドフォーラムが設立され、JEANとも連携しつつ発展
1995年〜96年 ICC調査結果から抽出した、問題アイテムをテーマに専門家会議を開催
発泡スチロール製の漁業用フロート、牡蠣養殖パイプ、タバコのフィルター等
※フロートは、硬質の製品を提案、その後1998年より製品化
※牡蠣パイプは、一部漁協により清掃で回収したパイプの再使用実現(継続)
1997年 ナホトカ号による重油流出事故に際し、情報発信、現地支援等を展開
2001年 ICC結果から抽出された発泡スチロールの破片化の問題に対し、使用者、製造者、関係行政担当者等を交えた検討会を開催し、改善策を検討
2002年 この年より韓国のNGO、研究者との連携、協働開始
2003年 漂着ごみの被害甚大地域の自治体との協力を得て、海ごみサミット開催
※日本でのICCによって新たに発見、認識されたごみ
(レジンペレット、牡蠣の養殖パイプ、発泡スチロール製漁業用フロートとその破片、ホヤの養殖漁具(韓国)、フジツボ付着防止リング、種牡蠣用のビニル袋)
水産庁による発泡スチロール使用済みフロートのリサイクル事業「発泡スチロール漁業資材リサイクル確立事業」が開始される。
その後、鹿児島湾では、メーカー、漁業者の協力による破片化しない硬質フロートへの転換が開始された。現在、鹿児島湾における廃フロートのリサイクルと硬質フロートへの転換は、関係業界の自主的な取り組みとして継続されている。
2005年 多様な関係者が自由に意見交換するための場として、「海ごみプラットフォーム・JAPAN」が始まる。
2009年 国会議員への勉強会を通じて海ごみ問題を提起
議員立法として海岸漂着物処理推進法が制定

学術調査等への協力、参画

ICCネットワークによって発展した国際活動

JEANの活動の受賞履歴等

1992年 春 環境庁(当時)のアースイヤー公認イベントに認定
1993年 日本のICCが世界の中でも傑出した活動であるとして、オーシャン・コンサーバンシー(ICC主宰団体)から表彰。
またアメリカ大統領より感謝状が発行される。
1993年 日本青年会議所の「TOYP大賞グランプリ・内閣総理大臣賞」受賞
1996年 第一回朝日海への貢献賞「ボランティア準賞」受賞
2001年 日本におけるクリーンアップキャンペーンが、国連環境計画(UNEP)公認事業として認定
2003年 神奈川県「かながわ地球環境大賞」受賞
2004年 日本沿岸域学会「出版・文化賞」受賞
2006年 毎日新聞・朝鮮日報「日韓国際環境賞」受賞
2009年 ユニバーサル社会工学研究会「水辺のユニバーサルデザインGP賞」受賞
環境省「環境保全功労者」表彰

海のごみ

ICC

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