JEAN(ジーン)について
1990年、国際的な海ごみ調査(ICC=International Coastal Cleanup/国際海岸クリーンアップ)の日本での実施呼びかけをきっかけに任意団体として発足し、法人化を経て現在に至るまで、海洋ごみ問題の解決ひとすじに活動を続けている非営利の環境NGOです。
全国各地の海辺に足を運んで培ってきた知見を活かした活動には、ふたつの大きな柱があります。
すでに出てしまった海洋ごみを回収するために ~ 全国クリーンアップキャンペーン
通年で展開しているクリーンアップキャンペーン。漂着ごみや散乱ごみを回収してきれいにする清掃活動に加えて推進しているのが、どんなごみがあったかを調査票・ICCデータカードに記録する「調べるクリーンアップ」です。
全国各地から個人・団体・企業・行政・教育機関など様々な立場の方が参加しているこの市民調査で得られた結果は、日本の漂着/散乱ごみの貴重な基礎データとして蓄積しており、その内、国際キャンペーン期間中のデータについては、ICCのナショナルコーディネーターとして、呼びかけ元のアメリカのNGO・Ocean Conservancyに情報共有しています。
これ以上海洋ごみを出さないために ~ 普及啓発
どんなに拾っても、次から次へと新しいごみが出てしまっては、拾い続けてもキリがありません。全国から寄せられた調べるクリーンアップの調査データから、ごみの正体を知ることができれば、ごみの元栓を閉めるために出どころを探ることに繋がります。現に、こうした地道な調査の積み重ねによって、海のごみの7割から8割が陸域由来であることがわかってきたのです。
海洋ごみの現状や課題をより多くの人が知って自分事としてとらえ直すことができるよう、普及啓発はますます重要な仕事になってきました。海ごみ講座の講義やワークショップ、プラスチックによる海洋汚染の現状を紹介する写真パネルの貸出し、教材の制作・販売、情報の収集と発信など、いろいろな方法で、海ごみのことを伝え続けています。さらに、解決に向けた対策が進むよう行政や企業などへの助言や、ICCのネットワークを通じた国際連携による情報交換など、各方面で協力関係を築いています。
<名前の由来>
環境問題に対して自ら行動する人を増やしていく緩やかなネットワーク、という意味を込めた Japan Environmental Action Network の頭文字を綴ったもの
資料一覧
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