第13回海ごみサミット2015 長崎五島会議
長崎県五島市(福江島)にて開催 2015年10月23日〜25日
主催 | 一般社団法人JEAN/長崎県 |
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共催 | 五島市 |
後援 | 環境省、国土交通省、外務省、水産庁、海上保安庁、国選環境計画・北西太平洋地域海行動計画、公益財団法人日本離島センター、全国離島振興協議会、漂着物学会 |
協力 | NPO法人環境カウンセリング協会長崎、ながさき海援隊、NPO法人アクロス五島、NPO法人パートナーシップオフィス |
2015年6月に開催された「G7 エルマウ・サミット」では、初めて首脳宣言に海洋ごみ、特にプラスチックごみが世界的課題となっていると認識されたことが明記され、附属書に「海洋ごみ問題に対処するための行動計画」が盛り込まれました。 この状況について、世界的に海洋ごみ問題への認識があらたな段階に入ったととらえ、これまでに積み上げてきた国内外の関係者との連携をさらに発展させていくため、「国際連携の進展」を主なテーマに掲げ、長崎県五島市において開催しました。 今回の海ごみサミットでは、韓国、中国、台湾と、日本国内各地で海洋ごみ問題に取り組んでいるNGO/NPOの方々を招き、国内外での取組み事例の紹介とともに課題や成果を共有した上で、環境改善に向けた取り組み拡大を目指して討議し、今後の方向と具体的な方策を確認しました。
交流ワークショップ
参加者相互の活動内容や問題意識の共有と交流を促すため、初日に交流ワークショップを行いました。より多くの情報共有を図ること、配付資料の内容を補うこと、初対面同士の雰囲気を和らげて2日目以降の積極的参加につなげることを目指しました。テーブルにつく顔ぶれを入れ替えながら、「どこからどんな人が、どのようなことを海ごみサミットに期待して参加しているのか」を共有するワールドカフェ方式のワークショップを実施しました。
全体討議 第一部
「広げよう・強めよう国際連携〜進展の課題は?〜」
- 事例紹介
- 日本/環境省海洋環境室, 離島/日本離島センター
- 中国/上海仁渡海洋公益発展中心,韓国/OSEAN
- 台湾/黒潮海洋文教基金会 荒野保護協会
- 沖縄/しかたに自然案内
- 北太平洋/ワールドオーシャンコレクティブ/JEAN
全体討議 第二部
「海洋ごみを地域振興に活用するには」
- 事例紹介
- 飛島クリーンツーリズム/合同会社とびしま
- 隠岐世界ジオパークでの視点/隠岐世界ジオパーク推進協議会
- 壱岐での活動と行政との連携/壱岐島おこし応援隊「チーム防人」
- スローシティの島チュンドでの取り組み/新安多島海島干潟研究所
グループ討議
最終日は、少人数のグループに分かれて、海洋ごみ問題の改善や活用につながる事業などのプログラムについて検討、立案する討議を行いました。11のグループで、それぞれに地域の取り組みや課題からテーマを用意し、話し合いとプログラム提案を行いました。
組織・団体名 | 討議のテーマ |
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(1) NPO法人アクロス五島 | 五島家の墓所清掃 自然・文化財などへの地域の関心喚起 |
(2) 壱岐島おこし応援隊「チーム防人」 | ボランツーリズムの活動に行政の理解を得る |
(3) 美しい対馬の海ネットワーク | 中間支援組織の設立 |
(4) 隠岐世界ジオパーク推進協議会 | ポイ捨て「0」の町づくり |
(5) 環境カウンセリング協会長崎 | 離島での学生と地域住民による定期的な海岸清掃 |
(6) 環境カウンセリング協会長崎 | 人形劇による普及啓発活動の拡大 |
(7) 合同会社 とびしま | クリーンツーリズムの事業化と全国への普及! |
(8) ながさき海援隊 | 大学生団体による多くの参加者が集まる、魅力的・持続的なクリーンアップ |
(9) NPO法人長崎ビーチサービス | 雪浦川水系河川整備計画への参画 |
(10) 誇れるふるさとネットワーク | 地域住民と観光客の自主的な海岸清掃促進 |
(11) 長崎県廃棄物対策課 | 日本、韓国に加えて、中国も巻き込んだ3か国の交流事業の実施 |