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クリーンアップキャンペーン結果

2012年結果概要

  2012年のクリーンアップキャンペーンには、北は北海道から南は沖縄県まで延べ34,303人が参加し、156kmの海岸、河岸、湖岸、水中および内陸から70トンのごみを回収しました。このうち秋に行われました国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup:ICC)には、9,029人が参加し,57 kmの水際(海岸、河岸、湖沼岸)、水中および内陸から一つひとつ丁寧に拾い上げられたごみの総数は、347,780個にも達しています。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。ここでは,2012年のクリーンアップキャンペーンの結果を報告します。詳しくは,「クリーンアップキャンペーンレポート2012」をご覧下さい。

クリーンアップ会場

都道府県別実施状況の比較

総合ワースト10品目

 「破片/かけら類」を除いた「陸起源類および海・河川・湖沼起源類」の製品類のワースト10(総合16位まで)は、製品類全体の78.5%を占めましたが、これは全体の37.6%にしか達しません。よって例えワースト10品目の製品ごみの発生を完全に防止することができても、それだけでは海洋ごみ問題を十分に解決することができるとは言えません。

 ワースト5で53.7%を占めました。

総合ワースト10品目の22年間の推移

ここに注目!

流出起源(破片類,陸上起源,海域起源)の特徴

ここに注目!

海域別の特徴

ここに注目!

まとめ

 水辺の漂着散乱ごみの特徴をまとめると以下のようになります。

 これら海洋に流出したごみは、一度海底に沈むと回収が困難となります。また海に流出したごみは、海の流れによって広域に拡散していきます。産業や医療に関わるごみの流出も大きな問題ですが、私たちは「飲料・食品」、「喫煙」、「生活・レクリエーション」など日常生活に起因するごみが海のごみの主体であることに気付かなければなりません。海と離れた陸上に住む私たちの生活が、海洋に大きな負担をかけています。
 また近年、海岸に放置されたごみの破片化の進行は深刻です。特にプラスチックは、微小な破片となっても自然界では長期間分解されず、海の流れに乗って広域に拡散し、また一部の海域に集まるといわれています。
 本結果から見えてくる効果的な対策は、全体の8割を占めるトップ10への集中的な対策です。そのためには、全体の半分以上を占める破片/かけら類の発生抑制が重要なカギとなります。破片/かけら類の多くは、海岸に漂着したものや海洋を長期間漂流中に紫外線による劣化や波浪による衝撃などによって破片化したものと考えられます。よって、破片化する前に海から回収することが急務です。海岸は海のフィルターであり、海は広域に拡散したごみを一波ごとに海岸に運んでくれます。地球上の生物で唯一ごみとなるものを作り、使用し、廃棄した私たちは、海のフィルターである海岸を、せめてもの償いとして常にきれいにしておく義務があります。  美しい海を取り戻し、それを維持して行くためには、今後もみなさんによるクリーンアップの取り組みが必要です。

活動

ICC

クリーンアップ会場マップ

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